2015年7月23日
男子ジュニア、男子ユース、女子ジュニアと、例年7月から8月はアンダーカテゴリーのアジア、世界大会が組み込まれています。
女子のユース代表(U-18)も例外ではなく、8月27日からインド・ニューデリーで開催される第6回アジア女子ユース選手権に出場します。
4月から定期的に選手選考、強化合宿を行なってきた女子ユース代表は、今月も集まりました。今回は7月19日から23日まで、東京・佼成女高での合宿になります。
前回と同じように、合宿の後半は大学生と練習試合を行ないました。
この日の相手は桐蔭横浜大。合宿を重ねるごとに、チームコンセプトへの理解を深める選手たちは、DF面で着実な成果を見せ1本目を15-9と結果と内容ともにいいゲームを見せました。全員が連動し、相手のミスを誘いそこから速攻につなげるという理想的な展開。桐蔭横浜大の岡本大監督も「前回の合宿よりもよくなっているね」と言うほどの試合内容でした。
しかし、2本目では開始から10分間で10失点とDFが機能せず。なんとか持ち直したものの、結局3点差(13-16)で敗れる結果になりました。
チームを率いる石川浩和監督は「1本目はDFがよかった。コンセプトを頭に入れて練習してきた成果」とチームの成長を認めつつ、「気を抜くなと言ったのに…」と2本目の出だしの悪さに苦笑い。「(大会の1次リーグは)リーグ戦なので、得失点差のことも考えてプレーできるようにしていきたい」と話しました。
数少ない3年生の林(氷見高)は「周りと連動して合わせることやプレーの幅を広げること、攻撃でポストやサイドにふることをしていきたい」と課題を口にしました。また、「とくにこれと言ってない」と上の学年としてあまり意識はせず、「なにごともみんなで助け合っている」と、チームとしての一体感を高めているようす。
「プレーよりも自分は声を出すこと。切らないようにしていきたい」と持ち味を話す南(洛北高)は、「『韓国に勝つためにやってきた』と石川監督からも言われている。ユースのカテゴリーではずっと韓国に勝てていないので、アジアで勝って、来年の世界大会につなげたい」と意気込み充分。
早く始動してきたとあって、順調な面もありますが、不安なポイントも。
8月1日から高校生にとって最大の戦いとなるインターハイ、そしてその後は国体のブロック予選と公式戦が続きます。そのため、全員が集まれる合宿は今回が最後。
チーム作りを進めてきましたが、所属チームと戦い方が変わる選手も多いので「(大会までの)1ヵ月間がどう出るか」と石川監督にとっても悩ましい時期になります。
アジア女子ユース選手権の展望は、弊誌9月号にて。発売日は大会直前の8月25日です。
【合宿参加メンバー】
GK:西村郁来子(福井・北陸高)、宝田希緒(茨城・水海道二高)、渋佐知里(神奈川・高津高)
CP:並木梨紗(群馬・富岡東高)、中村風夏(神奈川・高津高)、金城ありさ、山田美穂、吉田瑞萌(東京・佼成女高)、相澤菜月(茨城・水海道二高)、南夏津美(京都・洛北高)、中山佳穂(兵庫・夙川学院高)、澤田のどか(香川・高松商高)、大松澤彩夏(宮城・聖和学園高)、安藤かよこ(愛知・星城高)、林玲花(富山・氷見高)
※7/28参加メンバーの名前を修正しました
【アジア女子ユース選手権1次リーグ組み合わせ】
A組:韓国、ウズベキスタン、中国、台湾
B組:日本、カザフスタン、イラン、インド
【日本戦日程】
・1次リーグ
8月27日20:15~ vsイラン
8月28日19:45~ vsインド
8月30日19:45~ vsカザフスタン
・準決勝
9月1日18:00~ A組1位vsB組2位
9月1日20:00~ B組1位vsA組2位
・決勝
9月3日17:30~
※時間はすべて現地時間